フリーターになる!と決めたら知っておきたい【メリット・デメリット】

記事の見出し フリーターになる

高校生の時、学校の授業では「ニート」や「フリーター」になってはダメだと言われました。

正社員になろうと大学生の時就職活動を真剣にやりましたが、やはり夢が諦められず、内定を辞退しフリーターとして上京しました。

フリーターを5年間続けた上で分かったメリットデメリットを紹介いたします。

フリーターになることを不安に思っている人の参考になれば幸いです。

フリーターとは?

「フリーター」とは定職につかず、アルバイトやパートタイマーなどの非正社員雇用で生計を立てている人のことです。アルバイトとパートタイマーは学生と主婦の方を呼び分けたり、昼勤務と夜勤務を呼び分けたりしますが、違いはあまりありません。(以降アルバイトと記載します)

ただし、学生でアルバイトをしている人は、「フリーター」には含まれません。

ちなみに「ニート」とは、学校に通わず、仕事もせず、また職業訓練をうけていない人のことです。仕事をしておらず、就職意思もない人のことを言います。

フリーターになることを選ぶ人は、「夢を追っている人」「仕事を探している人」「正社員への意欲がない人」など目的が異なります。どのような目的の人に対しても、メリットとデメリットを知っておくことで、フリーターとしての生活に役立てていただけたら良いなと思います。

フリーターのメリット

  1. 時間の自由がきく
  2. 働きたい場所を選べる
  3. アルバイトの掛け持ちができる
  4. 仕事に対する責任が少ない
  5. 夢を追いながら仕事ができる
  6. 仕事を辞めやすい

時間の自由がきく

アルバイトでは、希望シフト制が多く、自分の仕事をしたい時に仕事をすることができます。

職場の休業日に限らず、自分の休みたいときに希望をだせます。

夢を追っている人や、仕事を探している人は、オーディションや面接の日に仕事を休みにしておきたいので、時間の自由がきくのはメリットです。

シフトが決まっている日を急に休みにしてシフトに穴を開けるてしまうことは基本的にはできませんが、アルバイトの仲間と連携を取れれば、シフトを代わってもらう事もできるので急な用事の時も対応できます。

働きたい場所を選べる

自分の働きたい場所で働くことができます。働きたいエリアから職場を選ぶことができます。

正社員では支店に配属されるので勤務地を自分で選べないことがあります。また、転勤がある企業もあり、最初の勤務先から移動させられることもあります。

家から近い場所でも良いし、活動場所から近い場所でも良いです。一箇所で働く必要もないので、様々な場所で働くといろいろなエリアの特徴が分かります。

アルバイトの掛け持ちができる

やりたい仕事が複数あるときは、シフトを自分で管理することができれば、数カ所の職場で働くことが可能です。

1日に2カ所で働くこともできるので、休みの日と働く日を集中させることも可能です。

1箇所で働いているとシフトを削られてしまっている時はお給料が減って生活が大変になってしまう事もあるかもしれませんが、上手に掛け持ちできればシフトも安定し、月々の給料も安定します。

仕事に対する責任が少ない

アルバイトの業務内容は一般的には限られていて、誰にでもできる作業が多いです。

職場の責任者はその企業の正社員であることが多いため、仕事でトラブルを起こしてしまっても、最終的に責任を取ったり謝罪したりするのは正社員である場合が多いです。

決められたことや、マニュアルをきちんとこなせれば、責められることはないでしょう。

夢を追いながら仕事ができる

フリーターになる目的にもあったように、夢を追いながら仕事をしてお金を稼ぐことができます。

歌手やモデル、俳優や芸人など芸能界などの不安定な夢でもアルバイトをしながら目指せば生計を立てることができます。

また、夢追い人も寛容的に雇ってくれる職場もあり、オーディションなど突然の用事にも融通を効かせてくれます。

アルバイトにもいろいろな種類がありますので、夢に近い仕事を選ぶ事もできます。芸能界を目指している人は芸能関係者がよく利用するような場所で働いたり、歌手やダンサーを目指している人はエンターテイメントやMUSICを売りにしているバーなどで働けば、働きながらファンを増やす事も可能です。

仕事を辞めやすい

職場による規定はあるものの、ほとんどの場合1ヶ月前までに伝えれば、すぐに仕事を辞めることが出来ます。

理由はなんでも大丈夫です。やめると伝える時は大丈夫かなと不安になる事もありますが、やめられないということはありません。

シフトに入っているのにばっくれてそのまま辞めてしまう人もいますが、それは職場へも迷惑がかかるのでやめましょう。

フリーターのデメリット

  1. 圧倒的に不安定
  2. シフト希望が通らないことがある
  3. 不動産、金融関係などの書類審査で通らないことがある
  4. 昇給やボーナスがない
  5. 確定申告をしなければならない
  6. 国民年金、国民健康保険、住民税を自分で納めなければならない
  7. 厚生年金や社会保険がない

圧倒的に不安定

近年のコロナ禍における解雇など、アルバイトは正社員よりも真っ先に切られてしまうことがあります。会社による保証が正社員のようにはありません。

契約更新がされない場合もあり、正社員に比べると仕事が安定しません。

複数の職場を掛け持ちしていて解雇された時の対策をしておく事も可能です。またアルバイトの仕事がなくなることはないので、こだわり条件を少なくして新しい職場を探し、別の仕事に就く事も可能です。

シフト希望が通らないことがある

たくさん働きたくて希望を出しても、希望通り入れず、休みたくても、人が足りないからとお願いされることもあります。

必ずしも働きたい日にち・時間に働けるわけではないという点においても不安定であることがあります。

絶対仕事をしたい場合には、固定シフトがある職場もあります。その場合は契約時に決めた曜日・時間で毎週固定で入ることができます。

不動産、金融関係などの書類審査で通らないことがある

家を借りる時や、銀行口座開設時、クレジットカードを作る時など、フリーターでは仕事と収入が安定しておらず、社会的信頼を得にくいため、書類審査で通らないことがあります。

フリーターでも何年か生活していて、収入実績があれば信用してもらえることもあります。

上京してフリーターをするなどの引越しの時には、初めは苦労するかもしれません。芸能事務所等の紹介で不動産屋を教えてもらえる事もあります。また、旅館やレジャー施設など住み込みや物件つきのアルバイトも探せばあります。

昇給やボーナスがない

正社員で働いている人たちは(企業によりますが)年に2回程ボーナスがありますが、アルバイトは時給で働いているため、ボーナスはありません。

長年働いたり、バイトリーダーになったりして時給が上がることもあるかもしれませんが、私が働いていたところでは一切ありませんでした。

ですが個人でやっているバーで働いていた時は、売り上げが高かった月にだけお小遣いが出ました。基本的には昇給やボーナスに期待はできませんが、職場によってはお小遣い程度のボーナスがあるかもしれません。

確定申告をしなければならない

一カ所で勤務をし年末調整をしている場合を除き、アルバイトを掛け持ちしている場合は確定申告が必要です。年末調整をされていない場合も確定申告が必要です。

経験から、納めすぎたお金が返ってきましたので、確定申告はしたほうがいいです。

国民年金、国民健康保険、住民税を自分で納めなければならない

正社員の場合は給与から引かれるので自分で納める必要はありませんが、フリーターは納税書をもとに自分で振り込まなければいけません。

住民税においてはその年にかかる税金は翌年に払うことになるので、手元のお金の管理ができていないと、納税分のお金が手元になくて慌てる場合もあります。

厚生年金や社会保険がない

条件を満たした場合を除き、ほとんどのアルバイトは厚生年金や社会保険に加入しないことが多いです。

正社員にはある制度で保険料を会社と折半で払うことができます。フリーターは個人で、国民年金と、国民健康保険を払います。

まとめ

フリーターにもメリットとデメリットがあります。このメリットもデメリットも、正社員と比較した場合のものが多いです。アルバイトの職場ごとのメリットデメリットなども含めたらさらに多くなるかもしれません。

”自分の人生をどのように生きたいか”により、時間の使い方、仕事の仕方を考えることは重要です。学校で言われた通り、素直に、フリーターがダメなものだと思わず、自分で考えて判断できるようになるといいと思います。必ずしも正社員になる必要はないと思います。

ただし時間の管理やお金の管理が、しっかり自分でできる人でないと、フリーターで(特に掛け持ちをして)生きていくのは大変です。

そして、フリーターを続ければ続けていくほど、正社員にもなりにくくなります。同時に何か能力を得ること、実績を残すことができれば、フリーターから正社員への転職もしやすくなるかもしれないので、正社員になることも悩みながらフリーターをやる方は、早めの就活も頑張りましょう。

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