【学びを結果に変える アウトプット大全】樺沢紫苑 サンクチュアリ出版
こんな人に読んでほしい
受験勉強を控えている学生。就活中の人。読書好きの人。
現状を変えたい!成長したい!と思っている人に読んで欲しいです。
どうしたら効率よく勉強できるのか、どうしたら変われるのかの答えが書かれています。
インプットとアウトプットの違い
『インプット』は 「読む」「聞く」
『アウトプット』は 「話す」「書く」「行動する」
自分の中に入れるものをインプットといい、自分の中から出すことをアウトプットといいます。
本を読んだり、SNSから情報を得たりすることはインプットで、SNSで情報を発信することはアウトプットです。しかしほとんどの人は、見る側に回ることが多く、発信をしていません。自分からアウトプットをしていくことで、どんなメリットがあるのでしょうか?そして、何が変わるのでしょうか?
アウトプットのメリット
アウトプットをすることで得られるメリット
- 記憶に残る
- 行動が変わる
- 現実が変わる
- 自己成長する
- 楽しい
- 圧倒的な結果が出る
アウトプットせず、インプットだけをたくさんしていても、記憶に残りにくいです。勉強する時に、参考書を読むだけでなく、声に出したり、ノートに書いたりすることで記憶力が高まります。
本を読んだだけで終わりでは、自分は何も変われません。いつしか内容は忘れていってしまいます。そうならないためにも、今すぐアウトプットしましょう。そうすることで、自己成長し、現実が変わっていきます。
3つのアウトプット方法
- 伝える
- 書く
- 行動する
上記の方法で、インプット⇨アウトプット⇨フィードバックします。
フィードバックとは、見直し、反省、改善、方向修正、微調整、原因究明です。
このサイクルを回すことで、短所を克服し、長所を進展できます。そしてさらに知識を広げたり深めたりできます。そうして螺旋状に成長していくことができるのです。
インプット:アウトプットの黄金比は3:7です。皆さんは普段、インプットの方が多いのではないでしょうか?この比率を変えることで圧倒的に成長します!意識していないだけかもしれませんが、皆さんも普段からアウトプットしています。そのアウトプットを少し意識してみましょう。
話す(伝える)
○言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション
『話す』には「言語的コミュニケーション」言葉の意味や内容、言葉的な情報と「非言語的コミュニケーション」外見、表情、視線、動作、姿勢、ジェスチャー、声の様子 が関わります。そのため、何をどう話すかで、相手への伝わり方が変わります。内容も大事ですが、相手の目を見て、笑顔で堂々と話すことで、相手への印象はよくなります。
○ 事実+感想と意見=アウトプット向上!
「ラーメン食べた」と事実だけよりも 「ラーメン食べた。美味しかったー。でももっと食べれるから次は大盛りにしようかな。」と話をした方が、情報も多く記憶に残りやすいです。そして相手にも伝わります。
○ ポジティブな言葉を増やす
ネガティブなことを言うと、ストレスホルモンが増えたり、人間関係が悪化します。人の悪愚痴をいうと、悪いところ探しの名人になってしまいます。ネガティブなことを言うことに得なことは何もないです。ポジティブな言葉を使うことで、幸せな気持ちになったり、前向きになれたりします。ポジティブな言葉はいいことがたくさんなので、できるだけポジティブな言葉を使うように意識しましょう。
○ クッション話法
ダメなのは Not But 「君はよく遅刻するね、でも成績はいいね」、クッション話法では間にクッションを挟むことで伝わり方を柔らかくしたり、相手に気づかせることができます。Yes But 「君は成績がいいね、でも遅刻は気をつけて」Yes and 「君は成績が良くて、挨拶もよくできる。遅刻しなければもっといい」Yes how「君は成績がいいね どうしたらもっと良くなると思う?」この3種類のクッション話法を使うことで関係も円滑に伝えたいことが伝わります。
○ 説明をする
人は情報を点で覚えるより、物語のように覚えた方が、記憶が定着します。(エピソード記憶)最初にポイントを話し、短くシンプルな内容で説明をします。例を使ったり、権威のある引用を使ったりして、内容をわかりやすく信頼のあるものにすると伝わります。数字を具体的に提示することで印象にも残ります。大きな声ではっきり話すことで良く伝わります。
○ 感謝する
感謝によって分泌する脳内物質には幸せを感じられるものが多くあります。
- 「セロトニン」癒しの物質 安らぎ、落ち着き、緊張緩和、共感を与える
- 「オキシトシン」リラックスの物質 安らぎ、愛情、信頼感、免疫力UP
- 「ドーパミン」幸福物質 幸福感、モチベーションUP、学習能力UP、集中力UP、記憶力UP
- 「エンドルフィン」脳内麻薬、究極の幸福物質 幸福感、多幸感、リラックス、集中力UP、免疫力UP
感謝する側もされる側も分泌されるので、いいことだらけです。
○普段からしているアウトプット
挨拶する、質問する、相談する、依頼する、断る、プレゼンする、議論する、ほめる、叱る、普段から様々な話すアウトプットをしています。アウトプットの仕方を意識してみると、双方幸せで、相手との関係も良好にお付き合いできるようになるでしょう。そして、アウトプットを繰り返すことで成長していきます。失敗しても大丈夫です。
相手の方と親密度をあげたい時は、一回にたくさんの話をするより、こまめに連絡をとって話をする方が高くなります。つまり小さいアウトプットをたくさんすることで、友達、家族、上司、部下との親密度が上がっていきます。今すぐ実践しましょう!
書く
○書くことで記憶力UP
本を読む時、ラインを引いたり、書き込みをしたりすると内容の理解度が高まります。講義の時、落書き程度でもメモを書きながら聞くと、内容の理解度、情報の定着度が高まります。この時、直接や資料への書き込みもいいですが、どこに書いたかわからなくなることもあるので、1冊のノートに書くようにするといいでしょう。日付で整理できれば、情報が全てそのノートにあるため、探す手間が省けます。そして、見開きの2ページ以内に納めることで、重要な部分だけ、効率よく見ることができます。内容の大事なところと、気付きと、To doを書くようにしましょう。
○暗記ばかりせず問題を解こう
インプットとアウトプットの黄金比は3:7と言ったように、暗記と問題を解く比率も3:7が良いです。問題を解くことで、記憶に定着しやすくなります。たくさん問題を解いて、学力UPを目指しましょう。
○ 書くときの設計図
いきなり書けと言われても何をどう書けばいいのかわからないと言う方もいると思います。設計図を知らないと書くのに時間がかかります。以下のどれかに当てはめて書けば資料もわかりやすくまとまります。情報発信するときにも使えます。
- 序論⇨本論⇨結論
- 起承転結
- 結果⇨根拠⇨理由⇨まとめ
- イントロダクション⇨コンテンツ1⇨コンテンツ2⇨コンテンツ3⇨まとめ
- ビフォア⇨アフター⇨気づき、To do
○ To do リストを書く
その日のタスクを頭で考えてこなしていくより、To doリストを書くことをオススメします。1日の流れが確認できるし、次何をするのかいちいち考えなくて良いので、集中力が切れなくなります。うっかりミスが減り、仕事が効率化します。そのためにも、紙に書いて、机の上の常に見えるところに貼っておきましょう。そして終わったら豪快に線を引く!すると、達成感も味わえます。
○ 4Bでひらめく
4Bとは 「Bathroom(お風呂)」「Bus(バスなどの移動中)」「Bed(ベッド)」「Bar(バー)」のことを言います。企画書やアイデアを出さなければいけないとき、考えても考えても出てきません。ひらめきは自分がリラックスしてる時に降りてきます。ぼーっとしているときは、何も考えてないようですが、頭の中は整理され、インプットされたことを引き出しやすい状態になります。ぼーっとすることでインプット情報を孵化し、ひらめくのです。そんな時に、すぐメモできるようにしておくといいですね。
○ 目標をかく
目標は「ちょい難」に設定しましょう。難しすぎるとやる気が起きなくなるし、簡単すぎても楽しくありません。一生懸命やれば届く「ちょい難」の目標がやる気を起こしてくれます。目標を達成できるようにするためには、期限をつけること、その日にするべきTo doに落とし込むこと、数字など客観的な評価ができるようにすること、大きな目標だけでなく、小さな目標に分割することが必要です。
○ Twitterで140文字書いてみよう
何よりも書くことの練習になるのが、Twitterです。140文字の短くて長い、長くて短い文字数の中で文章を書かなければいけません。そして読んだ人からフィードバックが来ます。最初は誰でも書くことが上手なわけではありません。上手になるためには練習が必要です。まずは5分。時間があったら書いて投稿してみましょう。短い時間で書けるようになることで、より早く成長していきます。読んだ本の感想を書くなど、インプットしたことをすぐアウトプットするアイテムとして活用してみましょう。
○ 楽しく書く
書くことが楽しければ、たくさん書いて、たくさんアウトプットできます。たくさんアウトプットできれば、どんどん成長できます。楽しく書くには、お気に入りのペン、お気に入りのノートを見つけましょう。100均の物でも構いませんし、少しお金を出していいものを買っても構いません。書き味がいいペンを探して、ノートの線の種類でもお気に入りを見つけましょう。MyノートとMyペン、自分のお気に入りが見つかるといいですね。
行動する
○ やる気を起こす
「やる気が起きないから行動に移せない。」そんな時はまず始めてみましょう。言っていることが矛盾してると思われるかもしれませんが、始めるとやる気が湧いてきます。最初の一歩だけ、手を動かす、腰を持ち上げる、頭や心よりまず行動で自分を変えていきましょう。
○ 続ける
行動をしてもなかなか続けるのが大変だと言いますよね。続けるためのコツは
- 今日やることだけを考える
- 楽しみながら実行する
- 目標を細分化する
- 結果を記録する
- 大きな結果が出たら自分にご褒美をあげる
毎日楽しんで、自分の成長が実感できれば、今日やることだけに毎日集中することで、続けることができます。続けようと思いすぎず、続くかなと悩まず、まずは今日のタスクをこなしましょう。
○ 挑戦する
トライandエラーで人は成長していきます。挑戦なくして成長なし。失敗を恐れて何もしない人、考えるだけで行動に移さない人は、何も変われません。挑戦する際には、領域を意識するといいです。「快適領域」挑戦しなくても今のまま過ごせる領域ですが、自己成長はありません。「学習領域」学びながら行動すればできる、頑張ればできる領域です。この領域の挑戦はドーパミンが出ます。「危険領域」無謀なこと、高すぎる目標です。ストレスホルモンが出て、不安と恐怖を感じます。挑戦の仕方を間違えなければ、恐れず楽しむことができます。
○決断する
チェスの名人を対象とした研究では、5秒で考えた手と、30分で考えた手は86%同じ手だったそうです。決断は5秒でしなさいと言われても迷うかもしれませんが、考えたとしても同じものを選ぶなら、早く決めた方が時間を有効に使えるのでいいですよね。選ぶ基準は、5秒で、ワクワクする方、最初にいいなと思った方を選びましょう。直感を信じて選んでいけば、人生は楽しくなっていきます。
○笑う・泣く
笑うといいことがたくさんあります。免疫力が上がる、ストレス緩和、痛み緩和、記憶力向上、幸せになる、考え方がポジティブになる、長生きする。たくさん笑いましょう!
泣いてはダメ!と言われることもあるかもしれませんが、泣くとリラックスして癒し効果があります。泣ける映画をリストアップしておいて、ストレスを感じているなと思った時に見ると落ち着けるでしょう。
○ 睡眠と運動
睡眠は最低7時間とるようにしましょう。それより少ないと、集中力も落ちて、勉強効率も下がります。インプットもアウトプットも効率よくするために睡眠が大切です。
1回1時間の運動を週に2回すると、健康増進効果とともに、記憶力が良くなり、頭が良くなります。運動の習慣をつけることで、健康的に成長できます。
アウトプットのトレーニング
アウトプットをたくさんしましょうと言われてもまず何からすればいいの?と言う人のためにトレーニングの方法をお伝えします。
- 日記を書く
- 健康について記録をする
- 読書感想を書く
- 情報発信する
- SNSにかく
- ブログをかく
アウトプットのトレーニングを日頃からやることで、文章が上達し、情報と人がより集まってきます。そうなると、仕事の依頼がきたり、自分の評価・成績がアップします。人に見せる環境でのアウトプットは初めは抵抗があり、緊張するかもしれませんが、その分丁寧に書こうとするし、フィードバックがもらえて、自分のアウトプットをよりよくできます。
1ヶ月に本を3冊読むだけの人と、本を1冊読んでアウトプットする人では、どちらの方が成長するでしょうか?ここまで読んでいただいた方はもうわかると思います。読むだけでは何も変わりません。アウトプットすることで、変わることができます!あなたも今すぐ、アウトプットしてみましょう!インプットしたらアウトプットする。どんどん成長していきましょう。
読んだ感想
アウトプット大全を読むまでは、アウトプットすることで人は成長していくと考えたこともありませんでした。本を読むのも、SNSを見るのも、勉強するのも、情報を入れるインプットをする方が学びが深くなると思っていました。
勉強する時、私は暗記が苦手で、練習問題を解く方が好きでした。大人になってから受けた、FP3級、FP2級も一発合格。これはよく考えたら、アウトプットをしていたおかげだなと思います。
私は、自分の考えや感情を人に伝えることが苦手なので、これからはアウトプットのトレーニングをして、上手に伝えられるようになりたいです。
そしてアウトプットをして成長していく人を応援していきたいです。
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