【脳とココロのしくみ入門 加藤俊徳 朝日新聞出版】
こんな人に読んでほしい
- 人が何を考えているのか分からなくて対人関係に悩んでいる人
- 恋愛の悩みを抱えている人
- 脳の仕組みについて知りたい人
自分の悩みや疑問を、脳の構造から考えることができます。
「考え方や行動の答えは全て脳にある!」
自分のことも他人のことも、どうしてそういう行動をとってしまうのかが理解できるようになります。
イラストや図解でわかりやすく、読みやすいのでおすすめです。
脳の構造
人間の脳は、脳脊髄液に囲われて頭蓋骨の中におさまっています。
表面は脳回と脳溝からなりクルミのように凸凹を形成しています。成人の脳の重さは1400g前後で体重の2.5%に相当します。
人間の脳は 脳幹 間脳 小脳 大脳基底核 大脳辺縁系 大脳の6つの部位から成り立っています。
大脳は右脳と左脳に分かれていて、前頭葉 頭頂葉 側頭葉 後頭葉の4つに分かれています。
脳は体の様々な器官と神経でつながっています。体からの情報が神経を伝わって脳に集まると、脳はその情報を分析し、再び神経を通して身体に指令を送ります。
脳と脊髄を合わせて 中枢神経系 それ以外を末梢神経系といい、末梢神経のほとんどは脊髄から伸びています。
能から伸びた神経系は延髄のところでX字に交叉し、右半身のやり取りは左脳、左半身のやり取りは右脳で行われます。
自律神経は末梢神経系の1つで、交感神経系と副交感神経系の2つからなり、心臓、肺、胃腸、肝臓、生殖器などにつながっています。間脳の視床下部はこれらの自律神経を通して体温や血流、呼吸などの生命維持に関わる無意識的な活動をコントロールしています。
脳の成長と老化
[胎児] 神経細胞がつくられる
[0〜3歳] 大脳皮質の基本構造はほぼ完成 神経細胞のつながりであるシナプスの数が急増
[3〜10歳] 経験に基づきネットワークが形成
[10〜20歳] 頭頂葉・側頭葉で脳内ネットワークが形成 思考力や創造性が発達する
小学校高学年から高校卒業までの思春期は、勉強や部活動、習い事、趣味などの多くの経験を通して、脳のよく使う部位と使わない部位の差が出てきます。ほめられればやる気になり、運動や聴覚に関する脳の枝ぶりが太くなります。否定されればやる気にならず、関連する脳機能が使われないため成長が鈍ります。こうした脳のアンバランスさがその人の個性を個性を形づくっていきます。
反抗期は脳の成長過程の現れで、前頭葉の働きをする神経細胞ネットワークがまだ完成していないため、物事の良し悪しの判断が乏しい段階で表出しやすいと言う特徴があります。
[20歳〜 ]未熟な神経細胞が成長 神経細胞の数は減少するもののシナプスが増加して新たなネットワークが形成される
脳の中でも判断力・計画性・コミュニケーション能力を司る前頭前野は特に成長期が長く、20歳を超えてからも発達し続けます。
成人の脳を育てるには「好き」「楽しい」と言う動機づけが重要です。とはいえ同じ脳領域ばかりを使っていると脳が疲労してしまうため、好きなことをやりつつ、少しだけ苦手なことにも挑戦するのがいいでしょう。過度な負荷をかけると脳が活性化し、老化を遅らせることができます。
[40歳〜 ] 神経細胞の老化が進行 個人差が大きい
おおむね40代後半ごろから脳の一部は老化し始めます。個人差があります。毎日がマンネリ化して新しい刺激が少なくなると、健康な人でも物忘れがひどくなってきます。また、同時に2つのことをやろうとすると、1つ目のことを忘れてしまい、マルチタスクが困難になります。
加齢性の難聴や、白内障により、情報のインプット量が減り、聴覚や資格の脳領域が使われなくなり、衰えます。動脈硬化のせいで、脳の血流がへり、脳が萎縮する場合もあります。
いったん縮み始めた脳は時間が経つほど回復が難しくなります。
脳は8つの分野でできている
- 思考系脳番地:自発的な考えや行動を促す
- 感情系脳番地:喜怒哀楽などの感情表現に関わる
- 伝達系脳番地:コミュニケーションをする
- 理解系脳番地:情報を理解し応用する
- 運動系脳番地:体を動かすこと全般に関わる
- 聴覚系脳番地:耳で聞いたことを脳に集める
- 視覚系脳番地:目で見たことを脳に集める
- 記憶系脳番地:情報を蓄積し利用する
2感情系、4理解系、6聴覚系、7視覚系、8記憶系は、情報を取り入れるインプット型
1思考系、2感情系、3伝達系、5運動系は、情報を処理加工して表現するアウトプット型
感情系はインプットとアウトプットの両方を行なっている
8つの脳番地を鍛えるおすすめトレーニング
思考系脳番地
やる気と集中力で目標を達成する
- 外出する前に「本日の目標」を立てる
- 身近な人の長所を3つ見つける
- 10分程度の昼寝をする(脳を休ませる)
感情系脳番地
利他心をもち自分自身を磨く工夫を継続する
- ウキウキ・ワクワクした経験を思い出す
- 自分へのほめ言葉をノートに書く
- 大好きな嗜好品を10日間やめてみる
伝達系脳番地
人にメッセージを伝えるコミュニケーション
- 心を込めて来客をもてなす
- 団体競技のスポーツに参加する
- であった人と世間話をする
理解系脳番地
未知なる物事に心を開き、積極的に知ろうとする好奇心と謙虚さ
- 10年前に読んだ本をもう一度読み返す
- 家や部屋の間取り図と家具の配置図を書く
- 地域の清掃ボランティアに参加する
運動系脳番地
行動する 身体を動かす
- 利き手と反対の手で歯を磨く
- 身振り手振りをつけて話す
- 踊りながら歌う
聴覚系脳番地
耳を澄ませるのは左脳側、もっとよく聞こうとするのは右脳側
- 街中で流れているBGMの歌詞を聞き取る
- 風、波、鳥の声など自然の音に耳を澄ませる
- ラジオを聴きながら眠りにつく
視聴系脳番地
見る、動きをとらえる、目利きをする
- 電車の中吊り広告を隅々まで読む
- パントマイムや無声映画を鑑賞する
- よく会う人の服装を観察してほめる
記憶系脳番地
左脳は言語記憶、右脳は映像記憶
- 毎日10〜20分暗記タイムを作る
- 英語などの外国語を勉強する
- 来週の自分の行動をシュミレーションする
脳の仕組みを理解できたでしょうか?
本では図解もあるのでもっとわかりやすいと思います。
続いて、悩みや疑問の解決も数個紹介します。
〇〇できない・・・なぜ?
四六時中スマホが手放せないのはなぜ?
脳の状態としては、麻薬中毒やアルコール中毒と全く同じ、依存症状の始まりです。
あることをして楽しさを感じると、脳はそれを学習して繰り返す性質があります。
これが習慣化のメカニズムですが、何を楽しいと感じるかは人によって違います。
それがジョギングだったり、お酒だったり、読書だったり、ギャンブルだったり、良い習慣になる場合も、悪い習慣になる場合もあります。
スマホにハマる脳は、新しい情報に触れることを楽しいと感じる脳です。絶え間なく更新される最新情報にワクワクするのです。
スマホやスマホのゲームに依存することが、問題視されるのは、特定の脳番地しか使われないことにあります。
スマホ依存によって、本来やるべき日常の活動時間がどんどん削られ、他の脳番地をほとんど使わなくなることが問題です。
「画面を見ているから視覚系を使っているでしょ。」と思うかもしれませんが、画面と目との距離が近いので眼球を動かさない上、猫背になって座りっぱなしですから、胸から下の体を動かす運動系脳番地はほぼ使いません。
スマホに頼ると脳が衰える、ゲームばかりしているとキレやすくなる可能性があります。
スマホを持たないのが一番ですが、せめて寝る2時間前からは、充電したり、手の届かないところにしまうなど工夫が必要でしょう。
<習慣化のメカニズム>
楽しい! ⇨もっとやりたい!⇨これがないと生きていけない!
困ったあの人の行動の謎
マウンティングしてくる人って?
人間の脳には「自分をわかろう」とする性質があります。自分を理解するための具体的な方法として最も簡単なのは、自分と他人を比較することです。
比較は相対評価ですから、優劣の差が生じます。その際に自己否定をしてしまい、その苦しみから逃れるために自分より格下の相手を探して比較し、自分の価値を高めようとします。
それだけならいいのですが、潜在的な自己顕示欲が強いと、他人からの称賛を求めて「見せつける」と言う行為のマウンティングが発生します。
マウンティングをする人は、自分で自分を認めることができないということです。自己認識力が弱く、他人の評価に振り回されています。賞賛というエサに飢えているので、ほめてあげて本人が満足すれば大人しくなります。
さらに、問題なのは、これで満足せずにエスカレートしてく人です。精神や人格に異常がある場合には褒めすぎると依存してくる危険性があるため、注意が必要です。
恋愛結婚の謎を解く
最近Hに興味がわかない。どうしたらいい?
したいのにできないのではなく、そもそもする気にならないという悩み。
性欲がわかないという原因が脳にあるとするのであれば、男性ホルモン(テストステロン)の現象です。これはほとんどの場合、睡眠不足が原因です。また、人の視覚系脳番地が劣化しているためではないかとも考えられます。
性欲
が増すのは激しく動き回った直後だと言われています。運動系脳番地の中でも、足(脚)を担当する部位が頭頂部にあり、そのすぐ内側に性器の運動を司る部分が位置しています。さらに皮膚感覚を感知する感覚野も隣接しています。したがって、足を動かすこと、あるいはマッサージ(特に内側)をすると、性的興奮を呼び覚ますことができます。
また、スマホばかり見て過ごしていることで、美女や好みのイケメンに気づくことができなくなっている、外の世界に対する興味や関心が薄い、社会的内向性の強い人が増えていることも原因であると考えられます。
<皮膚感覚を鍛える>
ふわふわのタオル、すべすべの生地の寝具、柔らかいぬいぐるみなどに触れて心地よい皮膚感覚を脳にインプットしましょう。
すごく好きだったはずなのに急に冷めてしまうのはなぜ?
恋が覚めるのは脳の正常な機能です。人によってそのタイミングが早いか遅いかの違いだけで、いつか覚める日がきます。
人は誰かを好きになった時、付き合い始めた当初などは相手のことをよく知りません。相手の性格はどうなのか、どんな趣味があるのか、好きな食べ物は何か、普段どこに行くのか・・・分からないことだらけなので、脳は情報を集めようとします。
そして、「私がこれをしたらあの人はどう反応するだろう?」と色々なことを想像します。幸せな場面を想像する(報酬を予測する)ことでドーパミンが分泌され、脳がやる気満々の状態になります。
付き合い初めて想像が現実になると、相手に関する情報が五感を通じて脳に送られます。脳はそれらのデータをもとに「この人にはこう接すればうまくいく」と学習し、使う脳番地を限定して省エネモードに入ります。つまり、恋が冷めるというのは脳が動かなくなるということになります。
恋人をコロコロ変える人に多いのが、短期的に驚異的な集中力を発揮する過集中タイプの脳です。自分のスタイルを崩されると脳が働かなくなるので、恋人に対して、「自分が変わるのは不都合だから、あなたが変わってくださいね」という態度で接します。それで恋人が変わらなければ、「この人は自分に必要ない」と判断し、別れるということが起こります。このタイプは目の前に現れたものに反応しやすい脳でもあるので、次の恋人を見つけるのも早いです。
恋愛には感情系脳番地が深く関わっています。感情系の左脳側と右脳側が共に発達している人は、惚れっぽく自己愛が強いタイプ。自分の感情に正直で、「やると決めたらやる!」という脳です。
左脳の感情系脳番地が未熟であると、他人の気持ちよりも自分の気持ちをキャッチするのが難しくなります。本当はそれほど好きではないのに、好きだと思い込んでしまったり、交際中に何かが違うと思っても、その気持ちに気づかないふりをしてしまいます。その結果、ダメ男に引っかかってしまうこともあります。
<左脳の感情系脳番地を鍛えれば自分の本音がわかる>
自己感情は自分に注目しなければ育ちません。
今日1日、自分の心の動きに気を配ってください。感情自体に善悪はないので、何を感じても大丈夫です。いろいろな感情に気づき始めたら、それらを表現することでさらに脳を刺激しましょう。泣くも笑うもよし、気づいたことを手帳に書くのもおすすめです。
メンタルの謎を解く
自己肯定感が低い人と高い人の違いって?
自己肯定感とは自分のことをどう考え、どう思うかという自分の価値に対する感覚です。自己肯定感が高ければ、ありのままの自分を認めたり、自分の存在に価値があると思えます。
脳から見ると、左脳側の感情系番地が発達しているため自己認識が高くなっています。幼少期に親や周囲の人に愛されて育つと、自己肯定感が高くなります。その経験が記憶として蓄積され、自分の存在が他者に良い影響を与えると脳が学習するからです。
また愛情豊かなスキンシップを経験している人は皮膚感覚も育っています。皮膚感覚が弱いと自分の感情がわかりづらくなるだけでなく、他人への愛情のかけ方がわからなくなります。
考えて落ち込むのは、思考系と感情系の脳番地を自己否定にしか使っていないからです。そしてネガティブ志向が止まらないのは、その考え方が脳の癖になってしまっているからです。
また脳は環境に適応しやすいという特性があります。ネガティブな人が多くいる環境に身を置けば、脳はそれに合わせてネガティブになってしまいます。
脳が環境に適応しようとする特性を知り、脳番地のバランスを整えれば、自己肯定感を上げることが可能です。一番簡単な方法は、「真似をするのが楽」という脳の特性を利用して形から入ることです。自信ありげに振る舞うことで、自信に満ちた脳の人が使う脳番地が刺激されて気分が前向きになり、細かいことも気にならなくなります。
<ほめ日記をつけて自分の存在価値を高めよう>
脳は、ほめられて伸びる性質を持っているので、どんな小さなことでも、毎日一つ自分をほめるようにしましょう。
<自分で自分に反論すると硬い頭が柔らかくなる>
左脳全体の脳番地だけがが働きすぎると、物事を既存の枠に当てはめて融通が効かない人になります。
柔軟性を身につけるために自分の意見に対する反論を考えてみてください。(思考実験)複数の意見を脳内で戦わせることで、多角的な視点と広い視野を身につけることができます。
人はなぜ罪を犯してしまうのか?
法律を守るのか、破ってしまうのか。犯罪計画を思いついたとしても、実際に実行してしまうのか、思いとどまるのか。こうした比較と抑制は前頭葉の働きが主体となって機能していると考えられています。腫瘍による圧迫や、外傷による欠損のほか、睡眠不足などで脳が疲労している時にも前頭葉の働きが鈍り合理的に判断することや衝動を抑制することが難しくなります。
激しい感情のストレスが犯罪を引き起こします。
感情系脳番地が過熟して思考系脳番地に影響を与えてしまい、衝動的な犯行に走りやすくなってしまいます。普段から怒りや恨みを溜め込んでいる人はそうでない人に比べると犯罪者になる可能性が高いと言えるかもしれません。
感情系脳番地を爆発させないためには、他の脳番地にもっと大きな負荷を与えて意識を逸らす、脳番地シフトが有効です。お勧めは体を動かして運動系脳番地へシフトすること。腹が立ったり、イライラしたら、とにかく何も考えないで手足を動かしましょう。
脳にいいこと成功の謎を解く
大人になってからの学習は意味がある?
神経細胞の数は加齢と共に減少しますが、それでも多くの未熟な神経細胞が使われずに残っています。これを潜在能力細胞と呼んでいます。脳は何か初めての経験をするたびに新しい情報伝達回路を作って働き始めます。潜在能力細胞を成長させる新しい挑戦こそ生涯学習によってもたらされる最大の恩恵といえます。60歳どころか80歳90歳でも成長できる仕組みが脳には備わっているのです。
学校に通った年月が長ければ長いほど、アルツハイマー認知症になりにくいという統計があります。脳を使うと新陳代謝が活発になり、脳が成長します。またアミロイドβという老廃物(アルツハイマー患者の脳に多くみられる)が脳に溜まりにくくなります。
学校の勉強と生涯学習の学びは全く違います。机に向かって教科書を読んだり問題集を解くことではなく、新しい学びに挑戦するのです。楽しくやれそうなこと、好奇心をそそられることを選びましょう。ワクワクしながら学習すると感情系脳番地が活発になり、隣接する記憶系脳番地にも影響を与えるので、物忘れの予防にも役立ちます。
睡眠は脳にどれくらい影響を与えるの?
睡眠と覚醒は睡眠中枢と覚醒中枢が互いに抑制し合うことで発生します。生産性の向上や健康を求めるなら睡眠は不可欠です。
睡眠の役割
1.老廃物の排出
脳活動に伴って生まれた老廃物は脳脊髄液に排出されますが、睡眠中にはその働きが特に活発になります。限界を超えて覚醒し続けると脳が過活動になり、老廃物が十分に排出できず、脳に沈着してしまいます。
2.記憶の定着
特に重要なのは、ノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りです。昼間のうちに海馬に蓄えられた短期記憶が大脳皮質へ送られ、新たな神経回路が作られて、長期記憶になります。長期記憶のうちエピソード記憶は思い出として心に残ります。ノンレム睡眠は血中のコルチゾール・血圧・脈拍・深部体温が低下する深い眠りです。深い睡眠が得られず、睡眠障害が重くなると、うつ病や自殺願望などを引き起こす可能性があります。
3.免疫システムの増強
睡眠中に下垂体から分泌される成長ホルモンは骨や筋肉を作り、傷ついた細胞を修復します。睡眠が足りないと、病気や怪我が治りにくくなります。
睡眠時間が短いとレプチンという食欲抑制ホルモンの分泌量が低下して血中濃度が下がり、食欲を増進させるグレリンが増加することがわかりました。夜更かしが肥満を招くというわけです。
必要な睡眠時間には個人差がありますが、脳にとってベストな睡眠時間は7〜8時間です。育ち盛りの中高生なら毎日9〜10時間は寝たいところです。
慢性的な睡眠不足でなくても、徹夜明けで仕事をするとミスが倍増します。十分な睡眠時間を確保して、脳を元気に保ちましょう。
アロマテラピーはなぜ癒される?
臭覚情報が伝わる視床下部には、感情系脳番地の扁桃体と密接な連絡路が存在します。匂いは感情変化を引き起こし、視床下部での自律神経の調節を引き起こします。この調節による変化は、交感神経と副交感神経に作用します。その結果、血管が収縮・拡張して血圧が変化し、連動して呼吸数も変化します。さらに、内分泌系や免疫系にも作用が及び総合的に心身のバランスが整います。
私たちは普段無臭である空気を吸って生活しており、野山や花畑を歩かない限り、特別な匂いで臭覚が刺激されることは少ないですが、アロマオイルをかぐと、眠っていた脳番地を使うことになるので、それが脳にとって大変良い刺激になります。
匂いは側頭葉の記憶系脳番地にも伝わることがわかっており、匂いによって遠い記憶が蘇るということがしばしば起こります。
まとめと感想
この本には他にも様々な悩みや疑問を脳の仕組みから解決しています。
図解もあり、とてもわかりやすいです!
少しでも気になった話題があるようでしたら一度読んでみると面白いと思います。
脳とココロが繋がっていることがわかっただけでもとても学びになりました。
この本を読まなければ、流されるままに楽な方に生きていたかもしれません。
様々な脳番地を刺激できるように意識して生活することで脳の老化を遅らせるとともに、生涯学習を大切にして、いつまでも脳を成長させたいと思いました。
「これも脳の成長のためだ!」と思えば少し辛いと思うことも頑張れそうです。
脳の勉強にもなりましたし、疑問の解決もできました。心もコントロールできるようになりそうですし、この本を読んでよかったなと思います。学ぶことはとても楽しいです!
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